- ブランドバッグにカビが生えてしまった
- 大切なブランドバッグを捨てたくない
- カビの除去方法がわからない
大切なブランドバッグにカビが生えたとき、焦ってしまう人は多いです。ブランドバッグは保管方法を誤ると、カビが生えることがあります。この記事では、ブランドバッグのカビの落とし方について詳しく解説します。
記事を読めば、素材別の適切な対処法や注意点がわかり、大切なブランドバッグを復活させることが可能です。ブランドバッグに生えたカビは、素材ごとに適した方法で除去することが重要です。ほとんどの場合、適切な方法で対処すれば、自分でカビを落とせます。
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ブランドバッグのカビの落とし方
ブランドバッグにカビが生えると、見た目や品質に影響を与えます。カビは種類ごとに落とし方が異なるため、それぞれの対処法を知ることが重要です。ブランドバッグのカビを落とすために必要な知識は、以下のとおりです。
- カビが発生する4条件
- カビの確認方法
- すぐに行うべき対処法
- カビの種類別の対応方法
カビを適切に除去することで、大切なブランドバッグを長く使えます。それぞれの対処法をわかりやすく説明するので、カビが生えて困っている人は、参考にしてください。
カビが発生する4条件
カビが発生するメカニズムを詳しく見ていきましょう。カビ発生の4条件は以下の通りです。
- 温度 : 25度前後が危険
- 湿度 : 70%を超えると要注意
- 栄養 : 革のタンパク質・皮脂・汚れ・汗があると育つ
- 酸素 : 微生物であるカビの生息に必要
さらに詳しく解説していきます。
条件①:温度は25度前後が危険
(上記の表は気象庁のデータを検索して、東京の2022年の平均気温、最高気温、最低気温を掲載)
カビは、カビの発育に適した温度は20〜30度の範囲です。特に温度が25度前後で発生しやすく、この温度がカビの成長に最適な環境です。感覚的に梅雨時や夏の初めにカビが発生しやすい印象がありますが、この時期は室温が25度前後になることが多く、この時期にカビが発生しやすくなります。参考:文部科学省「カビ対策マニュアル実践編」
条件②:湿度は70%を超えると要注意
(上記の表は気象庁のデータを検索して、東京の2022年の湿度を掲載)
湿度70パーセントだとカビは数か月で繁殖し、75パーセントを越すとその速度は急激に早まり、湿度90パーセントではわずか2日で目に見える程度まで繁殖します。参考:文部科学省「カビ対策マニュアル実践編」
条件③:栄養は革のタンパク質・皮脂・汚れ・汗
皮脂やフケ、汗、ホコリがカビの栄養となります。これらが全てバッグを使用していると発生しますので、バッグを使えば使うほど栄養は蓄積していくことになります。また、レザーバッグの場合、レザーのタンパク質やなめしの工程で発生する油脂もカビの栄養になります。
条件④:酸素は微生物であるカビの生息に必要
微生物には、生育に酸素を必要(好気的呼吸)とするものと必要としない(嫌気呼吸)ものが存在します。カビは空気(分子状の酸素)を必要とします。参考:文部科学省「カビ対策マニュアル実践編 酸素」
カビの発生の季節は6月から9月が危険な期間
東京でカビの発生リスクが最も高いのは6月から9月の夏季シーズンです。この期間は高温多湿の条件が整いやすいため、日常生活でもカビ対策を意識することが重要です。条件①温度、条件②湿度でも説明しましたが、カビは一般的に20〜30°Cの温度と70%以上の湿度で活発に発生しやすい特性があります。東京の2022年のデータを見ると、6月から9月にかけての気温は平均23〜28°C、湿度は75〜81%と高い水準で推移しています。特に7月と8月は平均気温27°C超え、湿度も79%という数値になるため、カビが最も発生しやすい時期となっています。「夏はカビに注意しよう」という経験側からも、夏場は注意というのが当てはまりそうです。
4条件が揃う場所は、室内に存在する
上記の事例は、単純な温度と湿度に限定しましたが、家の中にもこの条件が整う場所が存在します。温度が25度という人間が過ごしやすく、湿度も70%と乾燥を感じず、さらに埃っぽい場所を考えると、クローゼットの中や収納ケースの中身が該当します。バッグの保管の際に、汚れをブラシで落とすことを推奨しているのは、カビの発生条件の3つ目である「カビの栄養」を少しでも取り除く効果があるためです。
>>革バッグのお手入れ方法|正しいメンテナンス方法で湿気や乾燥から守ろう
カビの確認方法
カビを確認することで、ブランドバッグの状態を把握できます。ブランドバッグの表面に黒や白、緑の斑点がないか注意深く観察しましょう。カビの具体的な確認方法は、以下のとおりです。
- 目視や拡大鏡で確認する
- カビの臭いがしないか確認する
- 光を当てて確認する
- 粉っぽさやざらつきがないか確認する
拡大鏡を使用すると、目視より詳細に観察できます。暗所や湿気の多い場所は、重点的にチェックしましょう。ブランドバッグの縫い目や角、内側までしっかり確認することが大切です。使用していない期間が長いブランドバッグほど、注意が必要です。
疑わしい箇所がある場合は、自己判断せず専門家に相談しましょう。カビを早期発見することで、ブランドバッグの寿命を延ばし、修復コストを抑えられます。大切なブランドバッグを長く愛用するために、定期的な点検を心がけしましょう。
すぐに行うべき対処法
ブランドバッグにカビが生えてしまった場合、早急に対処することが大切です。カビを発見したら付着箇所を特定し、カビの広がりを確認しましょう。カビを発見したらすぐ行うべき対処の手順は、以下のとおりです。
- 風通しの良い場所で自然乾燥させる
- 柔らかい布でカビを払い落とす
- カビ取りスプレー使用する
- 消毒用エタノールで拭き取る
カビを除去した後は、革用クリームを塗布して保湿してください。臭いが気になる場合、重曹を使って臭いを吸収させるのもおすすめです。自分で対処できない場合や不安がある場合は、専門店やメーカーに相談しましょう。早めに対応することで、大切なブランドバッグを守れます。
カビの種類別の対応方法
カビは種類によって対応方法が異なり、それぞれ適切な処理を行うことが大切です。代表的なカビの種類と対策方法は、以下のとおりです。
- 白カビや粉カビ
- 柔らかく乾いた布で軽く拭き取った後、専用クリーナーを使って丁寧に除去してください。
- 黒カビや青カビ
- 消毒用エタノールで拭き取った後、専用クリーナーを使って念入りに処理しましょう。
- 緑カビ
- 専用クリーナーで除去した後、消毒用エタノールで殺菌処理します。
- 赤カビ
- 自己処理は避けましょう。専門店での処理をおすすめします。
- 毛カビ
- 柔らかいブラシで除去した後、専用クリーナーを使って処理してください。
カビの種類に応じた対応をすることで、効果的に除去できます。カビの状態や素材によっては、専門店に相談することも選択肢の一つです。
ブランドバッグのカビの具体的な落とし方
ブランドバッグにカビが生えているのを発見したら、カビの種類や程度を確認し、すぐに対処しましょう。ブランドバッグのカビの落とし方やお手入れ方法は、以下のとおりです。
- 乾いた布で拭き取る
- 専用クリーナーで除去する
- 消毒用エタノールを使う
- 革用クリームで保湿する
- カビ取り後の臭いを対策する
カビを落とした後は、日陰で自然乾燥させます。具体的なカビの落とし方の手順や必要な道具などを詳しく説明するので、参考にしてください。
乾いた布で拭き取る
ブランドバッグの表面のカビを落とすときは、まず乾いた布で拭き取ります。清潔で柔らかい乾いた布を用意し、軽く押さえるような感覚で拭いてください。拭き取る際のポイントは、以下のとおりです。
- 繊維を傷つけないように優しく拭く
- 拭いた後は布を交換する
- 目に見えるカビが取れるまで繰り返す
- 風通しの良い場所で乾燥させる
布の清潔な面で拭き、目に見えるカビが取れるまで繰り返します。拭き取った後は風通しの良い場所で乾燥させることが重要です。乾燥後に再度、乾いた布で全体を軽く拭くと、より効果的です。カビの胞子を広げないために、注意して作業を進めましょう。また、一度使用した布はカビの胞子が付着しているので即時廃棄をします。
専用クリーナーで除去する
専用クリーナーを使用することで、ブランドバッグのカビを効果的に除去できます。カビの除去作業を行う前に、専用クリーナーを少量取り、目立たない箇所でパッチテストをしましょう。問題がなければ、専用クリーナーを使用し、柔らかい布でカビのある部分を優しく、円を描くように拭き取ります。
最後にもう一度、清潔な布できれいに拭き取りましょう。
私が過去に自分のレザーバッグで手入れをした際は、コロニル社のライニガー(REINIGER)を使用しました。
ライニガー/油脂、カビ取りに スプレータイプクリーナー
溶剤のスプレータイプクリーナーです。布に吹き付け、拭き取って使います。皮革・布に付着したグリース、カビ、余分なワックスや光沢剤を取り除きます。揮発が速く跡が残りにくいので、ヌメ革・シープ等シミのできやすい革にも適します。鏡面磨きのワックスを落とすのに適し、しっかりクレンジングすることで次のクリームやワックスがより美しく仕上がります。
希望小売価格 200ml 1,980円(税抜価格1,800円)
具体的なカビ除去の方法
ここからは、実際にライニガーを使ったカビの除去をご紹介していきます。
- ライニガーを使った除去の事前準備
- 布にライニガーを吹き付ける
- 布でこすってカビを除去
- 細かい箇所は歯ブラシを使う
ライニガーを使った除去の事前準備
公式Xの投稿を参考にして以下のものを用意しました。
- コロニル社 ライニガー
- 布(捨てられるもの)
- 歯ブラシ(使い古し)
- 新聞紙
なお、布や歯ブラシは1度利用したら廃棄することを想定しています。カビが残るとそこから新たに広がる危険性があるためです。
そして今回のカビ除去対象は、長い間、トランクルームに放置してしまったトレッキングシューズです。
布にライニガーを吹き付ける
続いてライニガーを布に吹き付けます。ライニガーはスプレー状ですが、揮発性のある薬剤であるため革に直接吹き掛けてもすぐに乾いてしまいます。
スプレーの噴き出し口をクロスに密着させる要領でスプレーして布にとります。この「揮発性の速さ」がライニガーの最も優れた特徴で、乾きが速いため、ヌメ革などのデリケートな革に使ってもシミになりにくいです。
布でこすってカビを除去
揮発性のある薬剤が布に残っているうちに該当のカビの部分を磨くようにこすっていきます。
乾く前に薬剤でカビごと拭きとるようなイメージです。実際にクロスの汚れがそのまま除去されたカビであることがわかります。
細かい箇所は歯ブラシを使う
凹凸の大きい箇所や細かい箇所はクロスでは届かないので、歯ブラシを使います。
今回は、靴の履き口が布では入らなかったので、歯ブラシを使いました。
今回は、コロニル社のライニガーを使って実際にカビを除去してみました。
なお、今回使用した、布、歯ブラシは新聞紙にまとめて廃棄します。そうしないと別のバッグにカビが移動する危険性があるためです。
コロニル社の公式Xもチェックしよう
具体的な使用方法は、コロニル社の公式Xにも図解入りで説明があります。「ライニガーさん、懲らしめてやりなさい!!!」というセリフとともにカビが除去されているのがわかります。(ただしカビの画像があるので、クリック注意です)
実践したところ、コロニル社の公式Xでコメントをいただきました
このブログで実践した内容をXでつぶやいてみたところ、公式Xからリポストをいただきました。
「冬は年末のお掃除でしまっていたものを整理するせいか、秋冬の製品を出すせいか、梅雨時期よりもカビの相談が多かったします」との有益な情報もいただいています。
思い返すと10月にお客様からバッグのカビのご相談をいただきました。コロニルさんの仰る通り、秋の始まりにカビの相談をいただきましたので、秋に見つけたカビのバッグの手入れにこのブログがお役に立てれば幸いです。
消毒用エタノールを使う
消毒用エタノールは殺菌作用があり、カビを効率的に除去できます。消毒用エタノールは、使用すると色落ちする可能性があるため、使用前に目立たない箇所でテストを行いましょう。消毒用エタノールの使用方法は以下のとおりです。
- 消毒用エタノールで拭き取る
- 水分を拭き取り乾燥させる
- 革用クリームで保湿する
清潔な布やコットンに消毒用エタノールを含ませ、カビの箇所に軽く押し当て、力を入れずに優しく拭き取ります。乾いた布で水分を拭き取ったら、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。革用クリームを薄く塗ることで、革の乾燥を防ぎ、カビの再発を抑えられます。
頻繁に使用すると革を傷める可能性があるため、消毒用エタノールの使用は必要最小限にとどめましょう。
革用クリームで保湿する
革用クリームは、カビ取り後のブランドバッグのケアに重要です。革用クリームで保湿することで、革の乾燥を防ぎ、柔軟性を保てます。革の種類に合わせたクリームを使用し、色落ちに注意しましょう。革用クリームの使用手順は、以下のとおりです。
- 少量の革用クリームを柔らかい布に取る
- 円を描くように優しく塗り込む
- 余分な革用クリームを拭き取る
革用クリームを塗る際は、全体に均一に塗布することがポイントです。革用クリームを塗った後は、自然乾燥させましょう。定期的に保湿ケアを行うことで、革の状態を良好に保てます。過度な使用は逆効果になる可能性があるため、注意が必要です。
カビ取り後の臭いを対策する
ブランドバッグを快適に使い続けるためには、カビ取り後の臭い対策が重要です。重曹やレモン汁、お酢は、消臭効果や臭いの吸着効果があり、臭い対策に効果的かつ安心して使用できます。市販の消臭スプレーや専用の消臭剤は、即効性があり、手軽でおすすめです。カビ取り後の臭い対策方法は、以下のとおりです。
- 十分に換気を行う
- 風通しの良い日陰で干す
- コーヒーや炭を活用する
- アロマオイルで香り付けする
対策方法を組み合わせることで、効果的に臭いを抑えられます。いろいろな方法を試してください。
【素材別】ブランドバッグのカビの落とし方
ブランドバッグのカビ対策は、素材によって異なります。ブランドバッグの主な素材は、以下のとおりです。
- 革製バッグ
- 布製バッグ
- ナイロン製バッグ
- エナメルバッグ
- ブランドバッグの内側
それぞれの素材に適したカビの除去方法を解説するので、参考にしてください。
革製バッグ
革製バッグは、高価なアイテムです。カビを落とす際も、丁寧に扱いましょう。カビを落とす基本的な手順は、以下のとおりです。
- 乾いた柔らかい布で拭く
- 専用クリーナー使用する
- 消毒用エタノールで殺菌する
- 革用クリームで保湿する
基本的な手順に沿ってカビを取ることで、効果的にカビを除去できます。革製品は水分や直射日光、強い熱に弱いです。水拭きは避け、カビ取り後は日陰で自然乾燥させましょう。カビの再発を防ぐために、通気性の良い場所での保管や定期的なメンテナンスが大切になります。
湿度管理にも気をつけ、必要に応じて防カビスプレーを活用しましょう。カビの種類や程度によっては、プロのクリーニングサービスを利用するのも一つの選択肢です。自分で対処するのが難しい場合は、専門家に相談することをおすすめします。
» 革バッグのお手入れ方法について徹底解説!
布製バッグ
布製バッグは、中性洗剤を薄めた水溶液で軽く拭くことで、表面のカビを取り除けます。洗剤が残ると新たな問題を引き起こす可能性があるため、水拭きをして完全に洗剤を落とすことが重要です。専用のファブリッククリーナーや消毒用エタノール、重曹水溶液は布地を傷めにくく、カビ除去に効果的です。
カビが取れたブランドバッグは、直射日光を避け、日陰で自然乾燥させます。乾燥後、乾いた布でカビを軽く払い落とします。完全に乾燥したことを確認してから収納しましょう。カビの再発防止策は、以下のとおりです。
- 通気性の良い場所で保管する
- 除湿剤や乾燥剤を使用する
- 定期的に陰干しする
布製バッグは素材の特性を考慮し、丁寧に扱いましょう。カビ対策を行うことで、布製バッグを長く愛用できます。
ナイロン製バッグ
ナイロン製バッグは、簡単にカビを落とせます。耐水性が高いので、水分を含んだ布で拭くことが可能です。ナイロン製バッグのカビを落とす手順は、以下のとおりです。
- 中性洗剤を薄めた水溶液で拭く
- 洗剤を拭き取る
- 水分を吸い取る
- 日陰で自然乾燥させる
頑固なカビを取る場合は、専用のカビ取りクリーナーが役立ちます。カビ取りクリーナー使用後は、必ず布で拭き取りましょう。カビが落ちたら、防水スプレーを軽く吹きかけると、防水性を高められます。
ブランドバッグの中に乾燥剤を入れて保管すると、カビの再発を防げます。洗濯機での洗浄や漂白剤や強酸性のクリーナーの使用は避け、手洗いするのが安全です。
エナメルバッグ
エナメルバッグのカビ対策は、他の素材とは異なります。エナメルは水に弱いので、水拭きは避け、柔らかい乾いた布で優しく拭きましょう。カビが気になる場合は、専用のエナメルクリーナーを使用すると効果的です。消毒用エタノールやシンナーなどの強い溶剤は、エナメルを傷める可能性があるため、使わないでください。
軽度の汚れの場合は、中性洗剤を薄めて使用します。洗剤を使った後は必ず、乾いた布でしっかりと拭き取りましょう。乾燥後は、エナメル用の保護クリームを塗ると良いです。保管する際は、直射日光や高温を避け、通気性の良い場所を選びましょう。
定期的に乾いた布で拭いてメンテナンスすると美しさが長持ちします。カビが深刻な場合は、自己処理せずに専門店に相談することをおすすめします。適切なケアにより、エナメルバッグの美しさを保ちましょう。
ブランドバッグの内側
ブランドバッグの内側のカビは、早めに対処する必要があります。内側のカビを放置すると、外側にも広がる可能性があるためです。ブランドバッグの内側のカビを落とすのに効果的なものは、以下のとおりです。
- 中性洗剤
- 中性洗剤を薄めた溶液で拭くことで、カビだけでなく、同時に汚れも落とせます。
- 消毒用エタノール
- 殺菌効果があり、カビの除去や再発防止にも役立ちます。素材によって変色する可能性があるため、目立たない場所で試してから使用しましょう。
- 重曹水溶液やクエン酸水溶液
- 自然な成分なのでブランドバッグに優しく、カビ除去に効果的です。
- 専用のクリーナー
- ブランドバッグ用のクリーナーは、素材に合わせて開発されているため、安心して使用できます。
カビを落とした後は、乾いた布で丁寧に拭き取ることが大切です。内側の裏地が取り外せる場合は、洗濯するのも有効です。カビ対策後は、直射日光は避け、風通しの良い日陰で乾燥させてください。保管時は除湿剤や乾燥剤を入れ、通気性の良い場所で保管することで、カビの再発を防げます。
ブランドバッグのカビを落とす際に注意すること
大切なブランドバッグを傷つけないためには、ポイントを押さえてカビを落とすことが重要です。ブランドバッグのカビを落とす際の注意点は、以下のとおりです。
- 強い力で擦らない
- 湿った布で拭かない
- 強い熱や直射日光を避ける
素材やカビの種類に応じた適切な方法を選ぶことで、大切なブランドバッグを傷つけずにカビを除去できます。洗剤使用時は慎重に行い、作業後は完全に乾燥させてから保管することが大切です。必要に応じて専門家への相談も検討しましょう。
強い力で擦らない
強い力で擦ると、ブランドバッグにダメージを与える場合があります。強い力で擦ることで起こる可能性のあるトラブルは、以下のとおりです。
- ブランドバッグの表面を傷つける
- 素材が変形する
- 色落ちする
- カビの胞子が飛散する
ブランドバッグの素材に合った専用のクリーナーを使用し、柔らかい布で優しく丁寧に拭き取りましょう。適切なクリーナーや道具を使用することで、ブランドバッグの素材を傷めずに済みます。力を入れなくても、何度か繰り返し拭くことで、カビを除去することが可能です。
湿った布で拭かない
ブランドバッグを拭く際は、湿った布の使用は避けてください。ブランドバッグを湿った布で拭くと、水分が染み込み、カビの発生や増殖、素材の劣化につながる可能性があります。乾いた布や専用のクリーナーを使用することで、ブランドバッグを傷めることなく安全にお手入れすることが可能です。
強い熱や直射日光を避ける
強い熱や直射日光は、カビを乾燥させるだけでなく、ブランドバッグの素材を傷める可能性があります。風通しの良い日陰で、緩やかに乾燥させることが重要です。
急激な温度変化はブランドバッグの素材を傷めるので、ヘアドライヤーなどの使用や高温多湿の環境下での保管は避けましょう。強い熱や直射日光を避けることで、ブランドバッグを傷めず、良好な状態を保てます。
ブランドバッグのカビを防ぐ方法
ブランドバッグのカビ防止には、日頃のケアが重要です。カビが生える主な原因である湿気を防ぎ、ブランドバッグを乾燥させて保管することが基本です。ブランドバッグのカビを防ぐ方法を説明するので、大切なブランドバッグを長く美しく使いたい人は、参考にしてください。
使用後の簡単なお手入れ方法
ブランドバッグは、使用後の簡単なお手入れを習慣にすることで寿命を延ばし、カビの発生を防げます。使用後は、汚れやほこりを取り除くために、乾いた柔らかい布で表面を軽く拭きましょう。汗や雨で濡れた場合は、乾いた布で速やかに水分を拭き取り、通気性の良い場所で自然乾燥させることが重要です。
しっかり乾いたら、専用のブラシで表面のほこりや汚れを落とします。革製品の場合は、乾燥を防ぐため、定期的に革用クリームを薄く塗布しましょう。お手入れが終わったら、形を整えて保管してください。
汚れや湿気を防ぐための対策
汚れや湿気からブランドバッグを守るためには、日頃のケアが重要です。汚れや湿気を防ぐための対策は、以下のとおりです。
- 除湿剤や乾燥剤の使用
- 防湿袋や専用のバッグカバーの使用
- 防カビスプレーの使用
- 通気性が良い場所での保管
除湿剤や乾燥剤は、ブランドバッグの中や近くに置くことで湿気を吸収し、カビの発生を防げます。ブランドバッグの使用後は、必ず乾燥させてから保管しましょう。
保管時は室内の湿度を適切に保つため、エアコンや除湿機を活用することがおすすめです。湿度計を設置して環境をチェックし、定期的に中身を取り出して風通しを良くすることも重要です。
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季節ごとの特別なケアのポイント
ブランドバッグは、季節ごとに適切なケアを行うことでカビ予防ができ、美しい状態が長持ちします。季節ごとのケアのポイントは、以下のとおりです。
- 春
- 雨や湿気が多くなるので、防水スプレーを使用してブランドバッグを守りましょう。
- 夏
- 高温多湿を避け、除湿剤を活用してカビの発生を防ぎます。
- 秋
- 急激な温度変化に注意し、通気性の良い場所で保管しましょう。
- 冬
- 乾燥対策として、革用クリームで保湿を行います。
- 梅雨時期
- カビ予防スプレーを使用し、こまめな換気を心がけてください。
なお、このブログで紹介したカビの具体的な落とし方をコロニル社のXを引用してリポストしてみたところ、「湿気の多い梅雨時よりも意外に秋冬が多い」という事例もご紹介いただきました。是非参考にされてみてください。
年間を通して、通気性の良い場所で保管し、革用クリームは必要に応じて塗布してください。長期保管時はシリカゲルを入れ、通気性の良い布で包むのがおすすめです。季節の変わり目にはブランドバッグの状態をチェックし、必要に応じてクリーニングを行いましょう。
まとめ
ブランドバッグのカビ対策は、早期発見と適切な対処が重要です。素材に合わせた方法でカビを除去し、定期的なケアを行いましょう。ブランドバッグのカビの落とし方やお手入れ方法は、以下のとおりです。
- 乾いた布で拭き取る
- 専用クリーナーで除去する
- 消毒用エタノールを使う
- 革用クリームで保湿する
- カビ取り後の臭いを対策する
カビは乾いた布や柔らかいブラシなどを使って、優しく丁寧に除去します。カビを除去したら、日陰でしっかり乾燥させてから保管しましょう。日々のお手入れと季節に応じたケアを行うことで、カビの発生を予防できます。